• COLUMN

    • 2025.12.26

    いまさら聞けない「Google Workspace」とは?

    「最近よく聞くけれど、正直よく分からない」
    「ExcelやWordと何が違うの?」

    そんな声を、私たちは経理・事務の業務改善やBPO支援の現場で日々耳にします。

    実は、次のような“詰まり”を抱えている会社は少なくありません。

    ・経理担当者のPCにしか分からないファイル構成
    ・社長のパソコンにデータが集まり、確認依頼が止まらない
    ・担当者が休むと、仕事が一気に回らなくなる

    これらの原因は、スキル不足や人手不足ではなく、「情報の置き場所」と「共有ルール」が決まっていないことにあります。

    Google Workspaceは、そうした状態を根本から見直すための“業務基盤”となるツールです。

    Google Workspaceとは、「仕事に必要な道具を、まとめて使えるGoogleの業務用ツールセット」です。

    単に便利なITツールではなく、分業・在宅・外部委託(BPO)を前提に業務を回すための土台として活用できます。

    Google Workspaceは「OfficeソフトのGoogle版」

    Google Workspaceには、多くの企業で使われてきたOfficeソフトと同じ役割のツールが揃っています。

    スプレッドシート:Excelのような表計算ソフト
    ドキュメント:Wordのような文書作成ソフト
    スライド:PowerPointのような資料作成ソフト
    Gmail:ビジネス用メール

    操作感は大きく変わりませんが、決定的に違うのが「データの保存場所」です。

    最大の違いは「クラウド」にある

    Google Workspaceのデータは、自分のパソコンの中ではなく、クラウド(インターネット上)に保存されます。

    この違いが、仕事の進め方を大きく変えます。

    クラウドだからこそ実現できる3つの変化

    ① 上書き保存が不要

    入力した瞬間に自動保存されるため、「保存し忘れた」「PCが固まってデータが消えた」といったトラブルが起きません。

    ② 場所・人を選ばず仕事ができる

    会社・自宅・外出先でも、常に同じ最新データにアクセス可能。
    テレワークや急な引き継ぎにも柔軟に対応できます。

    ③ 共有・同時編集が前提になる

    ファイルをメールで送り合う必要はありません。
    1つの資料を複数人で同時に編集でき、「どれが最新版?」と迷うことがなくなります。

    データ管理の考え方が変わる|マイドライブと共有ドライブ

    Google Workspaceでは、「個人の作業」と「会社の資産」を明確に分けて管理できます。

    マイドライブ

    ・個人用の作業スペース
    ・下書きや一時保存に適した場所

    共有ドライブ

    ・チーム・会社全体で使う保管場所
    ・担当者が変わってもデータが残り、業務が止まらない

    ファイルごとに「閲覧のみ」「編集可」「特定の人だけ」といった権限設定も可能で、セキュリティ面も安心です。

    利用料金とプランの目安

    Google Workspaceには、用途に応じた複数のプランがあります。

    プラン料金目安(1ユーザー)特徴
    Business Starter月額 約680円〜低コストで独自ドメインを利用
    Business Standard月額 約1,360円〜容量・会議機能が充実(利用企業が多い)
    Business Plus月額 約2,040円〜高度なセキュリティ・管理機能

    ※まずは14日間の無料トライアルから始める企業が多いです。
    ※個人利用であれば、無料のGmailアカウントで操作感を試すことも可能です。

    導入は難しくない|使い始めるまでの流れ

    Google Workspaceの導入は、想像以上にシンプルです。

    1. 公式サイトから登録
       会社名・メールアドレスなどを入力
    2. ドメイン設定
       現在利用している「@社名.com」のメールアドレスをそのまま使えます
    3. ブラウザからログイン
       ソフトのインストール不要
       インターネット環境があればすぐに利用開始できます

    Google Workspaceは、DX・業務改善の「入口」

    DXというと、大規模なシステム導入を思い浮かべがちですが、実際の第一歩は日々の事務作業をどう整理するかです。

    Google Workspaceは、

    ・導入ハードルが低い
    ・経理・事務業務との相性が良い
    ・業務改善を段階的に進められる

    という点で、DXの入口として非常に有効です。

    当社の考え方|ツール導入ではなく「回る仕組み」をつくる

    株式会社ファーストアソシエイツでは、Google Workspaceを単なる便利ツールとしては扱いません。

    「とりあえず導入しましょう」「便利だから使いましょう」とは言わず、

    ・誰が
    ・どこで
    ・どの情報を使い
    ・どう引き継がれるのか

    を整理したうえで、業務が止まらず回り続ける形に設計します。

    その結果として、

    ・情報共有の効率化
    ・経理・事務業務の整理
    ・経理BPO・DX支援

    を実現しています。

    まとめ|Google Workspaceで「仕事の土台」を整える

    Google Workspaceは、単なるツールの入れ替えではありません。

    事務作業をスマートにし、本来注力すべき業務に時間を使うための“業務基盤”です。

    ・経理や事務が属人化している
    ・業務が人に依存して止まりがち
    ・DXを進めたいが何から始めるか迷っている

    そんな場合は、ぜひ一度ご相談ください。