経理アウトソーシングの導入を検討する際、気になることの1つが費用面ではないでしょうか。費用対効果の高さを実感するには、費用に見合ったサービスやサポートが欠かせません。
今回は、経理アウトソーシングの費用内訳や、費用対効果が高い委託先を選ぶポイントを解説します。
経理アウトソーシングにかかる費用は、依頼先や委託内容によって変わります。すべての経理業務を依頼すればそのぶん月額料金は上がりますし、一部の業務のみを外注する場合も、業務内容ごとに費用が変わるため、一概に「相場はこれくらい」とはいえません。
しかし、経理アウトソーシングの費用内訳の基本は概ね共通していますので、どういった費用がかかるのかを知っておくとよいでしょう。
契約金は、経理アウトソーシング導入時に発生する費用です。
新しいシステムの導入や業務の移行など、経理アウトソーシングを行っていくうえで必要な準備のために発生します。依頼先によっては、契約金なしで導入をサポートしてくれるケースもあります。
サービス利用に必要な基本料金は、月額料金で提示されるケースが多いです。
すべての経理業務を担うような内容から、経理業務で特に負担やミスの多い業務をまとめたものなど、複数の基本プランから希望するものを選べます。
基本プランに含まれない業務を依頼したい場合は、カスタマイズも可能です。
日次・月次業務の場合は毎月費用が発生し、スポット的な業務は依頼した月のみ請求されます。
基本プランで決められた処理件数や対応時間を超える場合は、追加費用が発生します。特に、繁忙期には経理業務が増加するため、追加費用がかかるケースも多いです。
追加費用の有無は依頼先やプランにもよるので、事前に確認するとよいでしょう。
税理士事務所や会計事務所、経理代行会社などに経理業務を委託するのには、当然費用がかかります。費用対効果の高い委託先を見つけると、経理アウトソーシングによって次のようなメリットが得られます。
自社で経理担当者を雇用する場合は、担当者の人数分の給与や福利厚生費が毎月発生します。また、人材育成のための教育費も必要です。しかし、採用した人材が信頼して経理業務を任せられるのか、長く続けてくれるのかは定かではありません。
経理アウトソーシングも月額費用がかかりますが、予算に見合った委託先やプランを選べば、経理担当にかかる人件費よりも安価に抑えられます。また、ミスや不正などのトラブルも起こらず、経営者の精神的な負担も軽減できるでしょう。
経理業務のDX化を目指す場合、システム導入やメンテナンスに費用がかかります。多額の投資をしたにも関わらず、従業員がシステムを使いこなせず、DX化に失敗するというケースも少なくありません。
経理アウトソーシングを利用すれば、依頼先がシステムを提供してくれます。最新のツールを使ったDX化に従業員が慣れるまでサポートしてくれるアウトソーシング会社も多いので、コストを削減しながらDX化を成功できます。
経理業務は内容・ボリュームが多く、専門的な知識が求められることもあるため、経理業務を兼任する従業員はコア業務の効率が下がってしまう可能性があります。アウトソーシング会社は経理分野に精通したスタッフが業務を代行してくれるので、経理業務を効率的に進められます。
難しい業務を委託することで従業員はコア業務に専念でき、生産性向上・利益増加が期待できるのも、経理アウトソーシングのメリットです。
経理アウトソーシングは、経理のプロが正確に業務を担ってくれるだけでなく、社内の経理業務をよりスムーズに行えるようサポートしてくれるのも強みです。迅速かつわかりやすく経理データを確認できるようになれば、さまざまなビジネスチャンスを逃さなくなり、売上向上や事業拡大も期待できます。
信頼できる委託先に出会えれば、コスト以上に得られる効果が大きいのも、経理アウトソーシングの特長だといえるでしょう。
経理アウトソーシングサービスを提供する企業は多くありますが、費用対効果をより高めるためには、どのような観点から委託先を選べばよいのでしょうか。
前述の通り、経理アウトソーシングにかかる費用は委託先によって変わるため、コスト削減を目的としている企業は「できるだけ安いところに」と考えるかもしれません。安価でもサポートが充実した委託先ももちろんありますが、希望のサービスが受けられなかったり、想像していたようなサポートが受けられなかったりすることもあるため注意が必要です。
経理アウトソーシングは、費用よりも品質を重視して選ぶのがよいといえます。「安いから」という理由だけで決めるのは避けましょう。予算を大幅に超える費用は、経営を圧迫しかねないのでおすすめできませんが、複数の候補を挙げてサービスの比較・検討をすることは大切です。
設立して間もない企業は経営陣が経理業務を担当することも多いため、コア業務の効率化を図るためにも、幅広い業務を委託するのは1つの方法です。しかし、一部の業務のみを委託したほうが当然コストは削減できるので、専門性の高い業務のみを委託することも選択肢に入れておくとよいでしょう。
どの業務を委託するか決めて最適なプランを選択するには、経理業務を洗い出す必要があります。業務内容をリストアップし、専門性や負担の大きさを評価していくと、委託したほうがよい業務が明確になり、費用対効果が得やすくなります。
費用やサポートが納得できるものでも、委託したい業務の代行を行っていなかったり、プランに柔軟性がなかったりすると、希望のサービスが受けられない可能性があります。基本プラン・オプション内容も含め、どのようなプランを提供しているかも、費用対効果を高めるポイントです。
経理関連の知識や経験が豊富なスタッフが多く所属しているかも、リサーチの際に必ず確認しましょう。経理のプロが多ければ、経理業務の委託はもちろん、経理・経営に関するさまざまな悩みも相談でき、費用対効果をより高められます。
特に、専門知識が豊富なスタッフが複数名在籍している税理士事務所や会計事務所は、安心して依頼できるのでおすすめです。
経理業務の効率化はもちろん、企業の利益増加に向けたサービスも提供する委託先なら、経理アウトソーシングの費用対効果をより実感できます。
最後に、お客様のよりよい経営に向け、ファーストアソシエイツがご提供するサービスをご紹介します。
経費精算は重要な経理業務の1つで、承認やデータ入力、支払い作業などを大量の経費申請に対して行わなければいけないため、担当者の大きな負担となります。
弊社の経費精算チェックは、申請状況の確認から仕訳起票、精算作業までを担い業務効率化に貢献します。また、経費データの集計・分析などにより、経費削減につながる施策もご提案させていただきます。
基幹システム導入支援で、経理以外の主要な業務の効率化のお手伝いもいたします。
案件管理や見積・発注管理、工数管理など、お客様の業種や業務内容に合わせ、どのようなシステムが必要なのかをご提案し、導入後のサポートも行います。
経理をはじめとした、バックオフィス業務についてのご相談も可能です。弊社の税理士が企業さまの現状をヒアリングし、分析レポートを作成。DXも活用した業務改善・フロー構築に関するご提案をさせていただきます。
経理アウトソーシングにかかる費用は委託先によって変わりますが、信頼できる委託先に出会えれば、導入によってさまざまなメリットが得られます。
知識・経験豊富なスタッフによるサポートで費用対効果を実感したいという企業さまは、ファーストアソシエイツにご相談ください。